#108です。

先週はAgileJapan 2018が開催されていました。キーノートの内容などは以下を見るとだいたい把握できます。

また、Microsoft Inspire 2018が米国ラスベガスで開催されていました。以下、発表内容のまとめです。

今週のイチオシ

Quipperが実践する 定量データに基づく意思決定と開発 / Fact-based decision making and development by Quipper : Speaker Deck

Fact-baseでやることの大切さについて。憶測でなく事実に基づく意思決定をするため、質の高い意思決定を追求するため、バイアスを極力排除するためなど。Fact-baseでやることで得られたことも開発者目線、組織目線で書かれている。

意思決定するときにはさまざまなバイアスが掛かってしまっている可能性があることを認識しなければいけません。そのバイアスの影響を少なくするためにも、定量的データに基づく意思決定がいかに大切かが分かる資料です。

ニュース

Amazon S3 Announces Increased Request Rate Performance

Amazon S3のアップデートが発表された。パフォーマンス速度が向上、パフォーマンスのためのキー名の工夫が不要になるなど。以下、日本語での解説。

アーティクル

スマートニュースにおける Incident との向き合い方 : SmartNews Engineering Blog

スマートニュースでのインシデント対応について。インシデント発生時の対応方法の工夫、レポートの書き方、インシデントレビューのやり方などが書かれている。

Dhallによるリッチな設定ファイル体験 : syocy’s diary

Configuration言語Dhallについて。JSON、YAMLなどに加え、関数、型、ファイルのインポート機能がある。導入方法、基本的な使い方、Kubernetesの設定ファイルをDhallに置きかえる例が説明されている。

CircleCI 2.0でのスローテスト(テスト遅い)問題対処法を思いつくだけ書き出す

Circle CI 2.0でテストを高速化する方法について。テスト実行環境を強くする、テスト実行を並列化する、テスト実行する対象を絞り込む、テスト実行速度を上げるの4分類で対応方法が書かれている。

React Native製アプリのクオリティを上げるために工夫した事 : 週休7日で働きたい

React Nativeアプリを作るときの知見。OSSライブラリの選び方、タブレット対応方法、動作を軽く保つための工夫などがまとめられている。

約4万RTされたグルメアプリ「Dish」を2ヶ月でリリースするまで : ren@pique Inc. : note

Dishというアプリを作る中でのサービスデザインの設計方法、そこで失敗したこととそこから得た知見について。ユーザーに当てる前に社内で考えすぎないこと大きい失敗をしないこと、自らが顧客でないなら重要度の高い意思決定はしないこと、最大公約数的なペルソナを作らないこと (実在する人を思い浮かべる)。

SSH Port : SSH.COM

SSHのportが22の理由について。当時telnetがport23、ftpがport21を使っていたがport22は空いていた。IANAにメールを送って割り当ててもらった。IANAとのやり取りメールも載っていて面白い。

スライド、ビデオ

社会で生き残るためのgit : Speaker Deck

Git、GitHubを便利に使うためのツールの紹介。tig、hub、ghq、gibo、git-userが紹介されている。

AppSyncを使いこなすためのDynamoDB設計パターン : Speaker Deck

DynamoDBの設計ポイントについて。RDBMSとの違い、テーブル設計、テーブル操作のポイントがまとめられている。

現場にあったプロジェクトマネジメントを探求するウォーターフォール or アジャイル : Speaker Deck

時代とともにビジネスとITの関わり方も変わってきてそれに伴いプロジェクトの特性も変わってきているという話。特性に合わせたプロジェクトマネジメントを選択、マネジメント方法により価値観や進め方などが変わるなど。

ツール、ライブラリ

husaynhakeem/android-face-detector: GitHub

Androidの顔検出ライブラリ。Firebase ML Kitのface detection API上で動くよう作られている。

MLflow - A platform for the complete machine learning lifecycle

機械学習のライフサイクル全体を管理するためのプラットフォーム。モデル、コード、データ、設定、実行結果などの管理ができる。

Stencila

Jupyter Notebookのような実験結果を再現できるようにするためのツール。より多くの人が使えるように一般的なスプレッドシートやワードプロセッサ風のUIになっている。Python、R、SQL、JavaScriptなどが動作。

hiro-iseri/atestcov: GitHub

組み合わせテストのメトリクスを計測するツール。テストケースの網羅度チェックなどができる。

Lwan Web Server

ハイパフォーマンスなWebサーバー。メモリ使用量が少なくディスクのフットプリントが小さい。

サービス、アプリ

Font Playground – Play with variable fonts!

可変フォントの動きを試せるサイト。CSSのコードも出せる。

ASCIIwwdc - Searchable full-text transcripts of WWDC sessions

2010年からのWWDCのセッションのトランスクリプトをフルテキストサーチできるサイト。

everyRFC

RFC検索サービス。

CloudForecast | AWS Cost and Billing Reporting Tool

AWS利用料をいい感じにレポートにしてくれるサービス。