Gather-Tech.info #112: バックキャスティングによる課題へのアプローチ
#112です。
先週はサマータイム問題に関する記事が多く話題になっていました。タイムゾーンの考え方はしっておいて損はないのでインプットしておくとよいかと思います。
- サマータイムと「PCの時計を進める/戻す」 : blog.fetus.jp
- タイムゾーンを考慮した日時の扱いのベストプラクティス : エムスリーテックブログ
- サマータイム導入には反対だが、サマータイム導入に必要なことを考えた : Qiita
また、カイゼン・ジャーニー・カンファレンスが開催されていました。Twitterのハッシュタグを追うと資料もアップされていて当日の様子が分かります。組織改善に関する話題が多く勉強になります。
今週のイチオシ
未来から逆算するアイデア/事業発想法を、チームで2日間取り組んだら爆速で進捗を生んだ話 : Yuki Homma|note
未来から逆算して対象領域の課題を考えるバックキャスティング思考法の取り組み事例。AR/VR領域の戦略をどのようなプロセスで考えていったのかがまとめられている。
不確実性の高いことが多い中で、バックキャスティングによる課題へのアプローチは今後ますます重要になってくると思われます。バックキャスティングのアプローチ方法が丁寧にまとめられていて参考になります。
ニュース
TLS 1.3 : IETF
TLS1.3が正式リリース。以下の記事も合わせて読むと理解が深まる。
APM 大手の米 New Relic 社とジャパン・クラウド、合弁でNew Relic株式会社を設立
New Relicがジャパン・クラウド・コンピューティング株式会社と合弁で日本法人を設立。
GitLab.com、200TB超のデータとともにAzureからGCPへ移行完了。三度の計画停止による予行演習を繰り返し、移行手順も公開 : Publickey
GitLab.comのサービス基盤がAzureからGCPへ移行完了したとのこと。
アーティクル
Web Payments, Payment Request API and Google Pay : Dev Channel – Medium
Web Payments、Payment Request API、Google Payの違いとその関係性について。Web PaymentsはW3Cワーキングループの名前、Payment Request APIは仕様でGoogle Pay APIのlower layer API。
The Dawn of Zendesk’s Machine Learning Model Building Platform with AWS Batch
Zendesk社の機械学習モデル構築プラットフォームについて。AWS Batchを利用した仕組み、他製品と比べなぜAWS Batchを選択したのかなどが書かれている。
TimescaleDB vs. InfluxDB: purpose built differently for time-series data
時系列データベースであるTimescaleDBとInfluxDBの比較。データモデル、クエリ言語、パフォーマンス、運用、コミュニティなどの観点でまとめられている。
サーバーサイドKotlinの知見/KotlinでClova Skill Award挑戦 : LINE Engineering Blog
LINE GAME PlatformでのサーバーサイドKotlin採用から得られた知見の話と、Kotlin + Spring Boot 2でのClovaスキルの開発方法について。
一休レストランPython移行の進捗 : 一休.com Developers Blog
一休のレストランシステムをClassic ASP + VBScriptからFlask + Pythonへ移行している話。Pythonの選定理由、Flaskの選定理由などが書かれている。
Sequoia による「データに基づくプロダクト開発」の翻訳 : Taka Umada – Medium
メトリクスを活かした製品開発に関する記事の翻訳。リテンションやエンゲージメントについてメトリクス設定についてなど。
スライド、ビデオ
DEVLOVE カイゼン ジャーニー カンファレンス 20180818.pdf : Speaker Deck
現場の課題解決のアプローチ方法について。AS-ISとTo-BEの決め方、神話の法則にしたがってどのようなことをしてきたか。
無限にスケールする上に自律的なJenkinsに見る夢~AWS篇~ / Dream of autonomous and infinite scalable Jenkins with AWS : Speaker Deck
JenkinsのslaveをAWS CodeBuildに委譲する、ストレージをEFSにするといったJenkins運用の工夫について。AWS CodeBuild単体でも十分に使えるという話もある。
越境ネイティブの育てかた : SlideShare
現状をよりよくしたいと思い行動できる人の育て方について。価値観の育て方についてなどがまとめられている。
ツール、ライブラリ
electron/fiddle: GitHub
Electronを気軽に試せるツール。Electron版JSFiddleという感じ。実行、パッケージング等もGUIで簡単に行える。
UKHomeOffice/repo-security-scanner: GitHub
gtiに誤ってコミットされたパスワードやプライベートキーなどの情報を見つけるツール。
feedtailor/SSLCheck: GitHub
URLを渡すと証明書の種類、認証局情報などの証明書の詳細情報を返してくれるツール。Go製。
vfreefly/kimurai: GitHub
RubyのWebスクレイピングフレームワーク。DriverはHeadless Chrome、Headless Firefoxなどから選べる。
tiagovtristao/clipmir-desktop: GitHub
同じネットワーク内にあるデバイス同士でClipboardの内容を同期できるElectronアプリ。
checkly/puppeteer-recorder: GitHub
ブラウザでの操作をレコードしてPuppeteerのスクリプトを生成できるChrome拡張。
サービス、アプリ
WorldBrain’s Memex - Memex - your photographic memory for the web. Open-Source. Private.
ブラウザの履歴をフルテキストサーチできるブラウザ拡張。Chrome、Firefox、Vivaldi用がある。
Host, run, and code Python in the cloud: PythonAnywhere
Web上でPythonアプリの開発ができるサービス。そのままホスティングもできる。
Bit - Share and build with code components
JavaScriptのUIコンポーネントを管理、共有するサービス。