#147です。

先週はAMP Conf 2019が開催されていました。YouTubeでセッション動画がすでに公開されています。

また、RubyKaigi 2019が開催されていました。いくつかまとめブログを貼っておきます。開催地である福岡県庁のホームページにも記事が上がっていて面白いです。

今週のイチオシ

Where Chaos Engineering comes from, and what’s next : Speaker Deck

カオスエンジニアリングについて。カオスエンジニアリングとは何か、レジリエンスエンジニアリングについて、Safety‐1と Safety‐2、カオスエンジニアリングで得られることとその限界についてなどがまとめられている。

カオスエンジニアリングについてとても分かりやすくまとめられていると思いました。
個人的にはレジリエンスという言葉が印象的でした。この言葉は今年のRSGT 2019でも耳にしました。レジリエンス = 弾力性のある、回復力のあるといった意味なのですが、Scrumの文脈でもカオスエンジニアリングの文脈でもこの言葉が出てくるのはとても面白いです。組織においてもシステムにおいても何が起こるか分からない、常にものごとが変化するのが当たり前でそれを前提に考えないといけない時代だということを表しているように感じました。

ニュース

Official Google Webmaster Central Blog: Instant-loading AMP pages from your own domain

Googleがsigned exchangesを正式にサポート開始。AMPページを表示するときにキャッシュのURLではなく正しいURLを表示する。CloudflareもAMP Real URLという機能の提供を開始した。

アーティクル

SXG(Signed HTTP Exchanges)始めました : Yahoo! JAPAN Tech Blog

Signed HTTP Exchanges(SXG)について。SXGの特徴とユースケース、AMPと連携させる方法、今後の課題などがまとめられている。Web Packageのサブセット。

Serverless時代のJavaEEコンテナ - Quarkus : ブログなんだよもん

Quarkusについて。JavaEEコンテナの世代の移り変わりと、QuarkusがServerless時代に必要とされる理由などが書かれている。

メルカリWeb版のUIテスト自動化で目指している世界と、そのために作った Selenium Grid・Zalenium 環境 on Azure Kubernetes Service(AKS) : Mercari Engineering Blog

メルカリのWebアプリのUIテスト自動化について。UI自動テスト環境における課題、AKS上にSelenium Grid、Zaleniumを構築する方法など。KubernetesマネージドサービスにAKSを選ぶことで得られる恩恵についても書かれている。

バッチプログラムの運用と監視について検討しよう : Mercari Engineering Blog

バッチプログラムの運用について。実行管理、ログ管理、監視のしかた、通知のしかたなどの検討事項についての考察がまとめられている。

TypeScript再入門「がんばらないTypeScript」で、JavaScriptを“柔らかい”静的型付き言語に(gfx執筆) : エンジニアHub|若手Webエンジニアのキャリアを考える!

がんばらないTypeScriptという考え方について。設定ファイル、型付け、型定義ファイルを頑張らない方法。TypeScriptに不慣れなうちはこの方が生産性が上がる可能性がある。

Objective-CからSwiftへ、4つの移行ポイント~メルカリの実践例から最適な手法を学ぶ : エンジニアHub|若手Webエンジニアのキャリアを考える!

SwiftでiOSアプリを作る理由、Objective-CからSwiftへの移行パターンと移行するときのポイントについて、Swiftらしいコードを書くための工夫についてなどが書かれている。

スライド、ビデオ

エンジニアリングマネージャーと実行力 - 13ヶ月の組織改善から学ぶ3つのアンチパターンとチェックリスト - / Engineering Manager and Execution : Speaker Deck

FiNCのエンジニア組織改善の取り組みについて。Engagement/DevRel/Recruitingの3つの戦略について、そこから学んだ失敗とそのチェックリストについて。論理、感情、継続の3つのマネジメント。

飛び込もう、Cloud Nativeの世界 :Speaker Deck

クラウドネイティブの定義についての考察。ツールやプラットフォームの導入ではなくクラウドを使って人の関与を減らし出力を向上させるというマインドセットをもつこと。

未学習領域におけるチーム{学習,プレイ}とは /au Web portal frontend, BIT VALLEY -INSIDE- Vol.8 : Speaker Deck

今まで経験のない領域や技術にチームで取り組むときの工夫について。導入を容易に障壁を軽減させる環境を整備するところから始める、厳格なスタートを切らない、ペアプロなどで対話しつつ機能を作っていくなど。

KPI&フレームワークから考える失敗しないアプリ改善 / How to successfully growth app : Speaker Deck

アプリ改善にKPIを意識した施策を取り込む方法について。KPIツリーの明確化、土台となるフレームワークを決める、定量的にボトルネックを見つけるなど。

ツール、ライブラリ

vaexio/vaex: GitHub

PandasライクでアウトオブコアなPythonのデータフレームライブラリ。

commenthol/date-holidays: GitHub

世界各国の祝日を提供するJavaScriptライブラリ。

servian/aws-auto-cleanup: GitHub

AWSのリソースをホワイトリストや期間を設定しクリーンナップできるServerless Frameworkを使ったアプリ。

wasmerio/python-ext-wasm: GitHub

wasmを実行できるPythonライブラリ。

Sorbet · A static type checker for Ruby

Rubyの型チェックツール。Stripe製。2019夏にリリース予定。

objcio/markdown-playgrounds: GitHub

コードブロックに書いたSwiftを実行できるMarkdownエディタ。

m3dev/typesafe-di: GitHub

TypeScriptのDIライブラリ。

サービス、アプリ

Webiny - Serverless CMS powered by GraphQL and React

GraphQLとReactを使ったサーバーレスCMSサービス。OSS版もあり。

Abstract : Sketch version control & design workflow management

Sketchファイルのバージョン管理、共同作業ができるコラボレーションサービス。

SQLGate - The Most Intelligent IDE for Database

SQL用のIDE。オブジェクトエクスプローラー、実行計画ビューワー、SQL補完機能などがある。主要データベースごとに製品が分かれていて別料金。全部使えるプランもあり。

Ikonate – fully customisable & accessible vector icons

サイズ、色、スタイルを調整可能なベクターアイコンセット。