Gather-Tech.info #150: 全体最適な意思決定ができるチーム分割のために
#150です。
先週はMicrosoft Build 2019とGoogle I/O 2019が開催されていました。発表内容盛りだくさんです。両イベントとも公式サイトにセッション動画やアナウンス内容へのリンクがあるのでキャッチアップしやすいです。
それ以外のまとめ記事も以下に張っておきます。
Build 2019
- BOOK OF NEWS Al in Business
- ASCII.jp:スコット・ガスリーがBuild基調講演で紹介したAzure新機能まとめ (1/2) : さとうなおきの「週刊アジュール」
- Microsoft Build においてあらゆるクリエイターに向けた新たなクラウド体験と開発ツールを発表 : News Center Japan
- Build 2019関連リンク / Azure Update (2019.05.07) : ブチザッキ
- Microsoft Build 2019 Day 1 Vision Keynote : ブチザッキ
- Microsoft Build 2019 Day 1 Technology Keynote / Microsoft Azure: Empowering Every Developer : ブチザッキ
Google I/O 2019
- Google I/O Keynoteまとめ:現実にも検索を。情報を整理する新機能が発表 : TechBooster
- Google I/O Keynote Androidまとめ:新機能と背景 : TechBooster
- Google I/O 2019総括! すべて知りたい人はこれ見るべし! #io19 : ギズモード・ジャパン
- Google I/O 2019基調講演で語られた全内容のまとめ : TechCrunch Japan
- Google、「Flutter for Web」発表。FlutterからWebアプリを生成。Flutterはマルチプラットフォーム対応のフレームワークに。Google I/O 2019 : Publickey
- The Firebase Blog: What’s new from Firebase at Google I/O 2019
- Official Google Webmaster Central Blog: The new evergreen Googlebot
- Google Developers Japan: Google I/O 2019: Android + Play で最高の体験を構築するためにデベロッパーをサポート
今週のイチオシ
開発メンバー増加に伴うチーム分割時に気をつけるべきこと : てくすた
チーム分割時の考慮点について。全体最適を考えた意思決定ができるようなミッション設計ができるか、アーキテクチャ/ビジネス境界/チーム境界が一致しているかなど。
チーム分割時に考えないといけないことが分かりやすくまとめられていると思いました。限定合理的な行動が促進され全体最適な意思決定ができないようなチーム設計をしてしまうと、「あのチームは分かっていない」などの対立を招くことに繋がってしまいます。会社の目標を事業部→部署→チームといったように段階的に落とし込めればこのようなことは起きないとは思うのですが、会社の規模が大きくなればなるほどこれがなかなかできなくなってくるので注意が必要です。
ニュース
Hyper 3 : Hyper Blog
Electron製のターミナルアプリHyperのv3.0がリリース。WebGLレンダラーが追加されパフォーマンスが大幅に改善された。
Introducing GitHub Package Registry : The GitHub Blog
GitHubがパッケージ管理サービスGitHub Package Registryをリリース。今のところnpm/Maven/RubyGems/NuGet/Docker imageに対応。組織内などのプライベート公開もできる。
アーティクル
アジャイル作業のスケールアップアプローチはなぜ失敗するのか? : InfoQ
アジャイルのスケールアップが失敗する主な理由について。ひとつのチームでうまくいったことをコピーしようとしている、組織のデザインとアジャイルの目標が相反しているなど。SAFe、LeSS、Nexusの比較もあり。
JMAP: A modern, open email protocol : IETF
IMAPの欠点を克服するために作られている新しいEmailプロトコルJMAPについて。RFC 5322をJSON形式で表現してやりとりする。ステートレスなのでモバイルでの使用にも適している。
Open source collaborative text editors : A Case for Spaceships
リアルタイムコラボレーションができるオープンソースのWebテキストエディタの比較。CKEditor、Atlaskit Editorなどが紹介され特徴が説明されている。
Python: pytest-benchmark でベンチマークテストを書く : CUBE SUGAR CONTAINER
pytestのプラグインとして動作するpytest-benchmarkについて。基本的な使い方、実行回数の制御方法、時間のかかるテストの探し方などが書かれている。
To ORM or not to ORM : Eli Bendersky’s website
GoでのORMを使うことの長所と短所について。database/sql
を使う場合とgormを使う場合の比較を行っている。ORMによりコーディング時間は節約できるのは事実、SQLは長年一定の知識でOKだがORMはそれごとに覚えることがあるなど。
モブプロの聖地 Hunter Industries で学んだこと : kawaguti’s diary
モブプログラミングブームの発端のHunter Industriesでのモブプログラミングの様子について。作業中ずっと話している、コードを書くこと自体に慎重、いいねってちゃんと言う、立ち止まることを恐れないなど。
Hands-on with Portals: seamless navigations on the Web : web.dev
Googleが発表したportalタグについて。iframeのようだけどportalタグの中のページをトップレベルで表示して操作できる。
スライド、ビデオ
DCSF19 Dockerfile Best Practices : SlideShare
Dckerfileの書き方のベストプラクティスについて。ビルド時間の改善、イメージサイズを小さくするための方法などのTipsがまとめられている。
センスに頼らないプランニングの基本 : Speaker Deck
プランニングについて。よいプランニングとは何か、プランニングのプロセス(インプット、スループット、アウトプット)の具体的な方法やコツについて書かれている。
【イチから理解するサーバーレスアプリ開発】 サーバーレスアプリケーション向きの DB 設計ベストプラクティス : SlideShare
AWS Lambdaでデータベースを使うときの考慮点、RDBとDynamoDBの設計の違い、DynamoDBらしい設計をするためのテクニックなどが書かれている。
ツール、ライブラリ
99xt/first-born: GitHub
React Native用のUIコンポーネントライブラリ。アトミックデザインの考えに則って作られている。
taverntesting/tavern: GitHub
Pytestのプラグインとして動作するAPIテストツール。yamlでテストを記述する。
GoogleCloudPlatform/terraformer: GitHub
既存のインフラ構成からTerraformファイルを作成するツール。ProviderはAWS、Google Cloud、OpenStackに対応。
altair-viz/altair: GitHub
Pythonのデータ可視化ライブラリ。Vega-Liteのラッパーとして動作するのでVega-LiteのJSONデータのインポート/アウトプットができる。
sql-machine-learning/sqlflow: GitHub
TensorFlowなどの機械学習ライブラリをMySQL、Hive、SparkSQL、SQL ServerなどのSQLエンジンに接続して使えるようにするブリッジ。SQLでモデルの学習、予測、推論が行える。
wailsapp/wails: GitHub
Goでデスクトップアプリを作れるフレームワーク。バックエンドはGo、フロントはVueで構築する。
koddr/a2hs.js: GitHub
iOSでWebサイトをホーム画面に追加してもらうための案内を出すJavaScriptライブラリ。
サービス、アプリ
Luakit Web Browser
WebKitベース、GTK+で作られたブラウザ。Luaで拡張可能。
Nextjournal
データサイエンス用のノートブックサービス。共同編集、複数プログラミング言語の使用が可能、自動バージョン管理などの機能がある。
Full Help
セルフホスト型のヘルプデスクアプリ。問い合わせ管理やナレッジ管理の機能がある。Zendeskみたいな感じ。価格は$129で1年更新で$49。
CSSFX - Beautifully simple click-to-copy CSS effects
CSSのエフェクトを実際に確認してそのコードをコピーできるサイト。