Gather-Tech.info #152: ツール導入による気持ちの変化
#152です。
先週はKubeCon + CloudNativeCon Europe 2019が開催されていました。Kuberenetes関連、コンテナ技術関連のまとまった情報が出てきたので確認しておくとよさそうです。サイボウズの方の参加レポートがとてもよくまとまっていて参考になります。
- KubeCon + CloudNativeCon Europe 2019 現地レポート 1日目 - Cybozu Inside Out : サイボウズエンジニアのブログ
- KubeCon + CloudNativeCon Europe 2019 現地レポート 2日目 - Cybozu Inside Out : サイボウズエンジニアのブログ
- KubeCon + CloudNativeCon Europe 2019 現地レポート 3日目 - Cybozu Inside Out : サイボウズエンジニアのブログ
- Google Cloud、GKEで複数のリリースチャンネルを選択可能に:KubeCon+CloudNativeCon 2019 : @IT
- マイクロソフトやHashiCorpらが「Service Mesh Interface」(SMI)を発表。Kubernetes上のサービスメッシュAPIが標準化へ : Publickey
今週のイチオシ
Datadogを使って感じた、問題調査/対応における変化とその要因 : Mercari Engineering Blog
Datadogの導入により問題に対する向き合い方がどのように変化したかについて。調査のために必要な情報取得が同一ツールでできる、情報の加工が容易にできるようになるなどして問題を迎え撃っていく姿勢になってきた。
Datadogをどのように活用しているかではなく、導入によって「問題」に対する気持ちや感覚がどのように変わっていったかが書かれていて興味深い内容だと思いました。単に、機能や使い方の紹介だけでなくこういった気持ちや感覚の変化を表現した記事は余り多くないのでとても参考になりました。ツールやサービス1つでも文化的なものを変えるきっかけとなることが伺えます。
ニュース
Introducing the first Microsoft Edge preview builds for macOS : Microsoft Edge Blog
MicrosoftがChromiumベースEdgeのmacOS版のPreview Buildをリリース。Touch Barにも対応している。
Introducing Amazon CloudWatch Container Insights for Amazon EKS and Kubernetes - Now in Preview
CloudWatch Container Insights for Amazon EKS and KubernetesがPreview版でリリース。CloudWatchでEKSのPodの状態の監視や各種ログが取得できるように。
Dependabot is joining GitHub : Dependabot
ライブラリの依存関係をアップデートするPRを自動で作ってくれるDependabotがGitHubに買収された。これにより無料で使えるように。
アーティクル
なぜMicroservicesか? : SOTA
Microservicesについて。Microservicesアーキテクチャの詳細、なぜ採用するのか、デメリットと難しさについてなどが書かれている。以下も合わせて読みたい。
Devchecklists | Always deliver your very best, always check
Djangoでアプリ開発するときのチェックリスト。Django関連のものだけでなく、Pull Request作成時やレビュー時のチェックリストなどもある。
GitHub Package Registry: Pros and Cons for the Node.js Ecosystem
GitHub Package Registryの長所と短所について。長所はGitHub認証に基づいてアクセスできる、1つのレジストリで複数の種類のパッケージを扱えるなど。短所はすべてGitHubへ依存することになるので単一障害点となるなど。
Employing QUIC Protocol to Optimize Uber’s App Performance : Uber Engineering Blog
UberがQUICを採用した経緯などについて。どのような課題がありQUIC採用を検討したのか、どのように組み込んだか、パフォーマンス測定をどのように行ったか、どのような効果があったかなどが書かれている。
社内LT配信システムの紹介 : dwango on GitHub
ドワンゴの社内LT会のライブストリーミング配信の仕組みについて。Wowza on AWSを映像配信サーバーに使用、クライアントはhls.jsで受信、Slackのチャンネルに投稿されたものを画面にオーバーレイして表示。
Rewriting the Slack Python SDK : Several People Are Coding
Slack Python SDKを書き直した経緯などについて。書き直すかそれともリファクタリングするかをどのように判断したか、Python 3対応するにあたって行ったことなどが書かれている。
スライド、ビデオ
1on1を上達するために : Speaker Deck
1on1の目的、期待できる効果、アクナレッジメントの重要性、傾聴の重要性、ノンバーバルコミュニケーションの種類、具体的な1on1の進め方の例などがまとめられている。
最適なOpenJDKディストリビューションの選び方
OpenJDKディストリビューションの歴史、各ディストリビューションの特徴、選び方の判断基準などがまとめられている。
JJUG会長と一緒に考えたSpring Boot x JavaScript x IntelliJ x アジャイルというモダンな新人研修を今まさにやっている話 #jjug_ccc #ccc_e6 /modern-new-employees-training-spring-boot-javascript-intellij-agile : Speaker Deck
Spring Boot、React、git、Docker、Scrumなどを使ったモダンな研修について。従来型のJava新人研修の問題点、モダンな内容でやってみた感想が書かれている。企業によって合う合わないが分かれる。
多様な働き⽅のチームでどうやって アジャイルにやるの?(雁行陣開発) : SlideShare
働き方、働く場所がバラバラのチームでの開発について。コミュニケーションの分断によりどのような問題が起きるか、役割分担やフォーメーションをどのように工夫して対処していくかなどが書かれている。
Goを使いこなせる組織作りの取り組み / DeNA.go #1 : Speaker Deck
Goを使いこなせる組織になるための取り組みについて。環境構築やスタイルガイドなどのガイドラインの整備、社内コミュニティや勉強会の運営など。
ツール、ライブラリ
nokia/memory-profiler
Linux用のメモリプロファイラ。WebベースのGUIを持ち、データはJSON形式でエクスポートできる。Rust製。
google/flogger: GitHub
Google製のJavaのロギングライブラリ。既存のロギングライブラリに比べ読みやすい、無効化されたログステートメントのコストの削減などの利点がある。
marp-team/marp-vscode: GitHub
Markdownでスライドが作れるMarpのVS Code拡張。VS Code上でのプレビュー、PDFなどへのエクスポート機能がある。
empirical-soft/empirical-lang: GitHub
時系列データ分析のための言語。
groue/GRDB.swift:GitHub
SwiftのSQLiteラッパーライブラリ。生SQLでの実行、オブザーバを通したデータベースの変更検知、マイグレーション機能などあり。ドキュメントも充実している。
サービス、アプリ
People Management: Performance & Engagement Software | Lattice
従業員エンゲージメントや目標管理、1on1管理などの機能を持ったサービス。Slack社でも利用。
Link Drop | Never lose another link
Webページのリンクを保存してそれをニュースレターとしてメールで送ってくれるサービス。
GitHub Sponsors
開発者に毎月決まった額を支援できるGitHubのサービス。
Metacode
自然言語っぽい感じでSwiftのコードが書けるMacアプリ。