Gather-Tech.info #166: チームによるツール選定と制約
#166です。
先週はbuilderscon tokyo 2019が開催されていました。資料と動画はしばらくしたら公開されると思います。
私も参加してレポート書いたのでよかったらご覧下さい。
また、6月に開催されたAWS Summit 2019の資料と動画が一般公開されていました。
今週のイチオシ
DevOps tech: Empowering teams to choose tools : Google Cloud
チームがツールや技術を自分達で選択できるようにするための自由と制限のバランスについて。プロジェクトやサービスごとに異なるツールや技術を選択すると技術的な負債がたまっていく、組織全体で使うものを強制すると実験と成長の機会を制限してしまうなど。
この問題は本当に難しいと感じます。チームごとに選んでよいものもあるのは間違いないし、強制して使ってもらった方が全体として効果が高いものもあると思います。この見極め基準をうまく言語化できるようしていく必要があると感じています。それにあたっての要素がまとめられていて参考になります。
ニュース
LINE Login、Auth0でサポート開始
Auth0がLINE Loginのデフォルトサポートを開始。スイッチをONにするだけで利用できるように。
Introducing Project Pacific : VMware vSphere Blog
VMwareがvSphereにKubernetesを統合したProject Pacificを発表。vCenterをとおしてvSphereとKubernetesを統合的に運用できる。
アーティクル
Software Architecture Guide
Martin Fowlerによるソフトウエアアーキテクチャに関する記事のまとめ。なぜアーキテクチャが重要なのか、アプリケーション境界の話、エンタープライズアーキテクトの役割などがリンクされている。
Windows10 / Microsoft Edge での自動テスト(Selenium WebDriver)を Azure DevTest Labs 上で実行して高速化したお話 : Mercari Engineering Blog
Azure DevTest Labsを使ったWindowsでのテスト環境構築について。AzureのVirtual Machine利用料のみで使える、Lab内で同じパブリックIPを共有する機能があるなど。
How Web Content Can Affect Power Usage : WebKit
Webコンテンツがデバイスの消費電力に与える影響について。電力の消費を抑えるための一般的な原則、電力を消費する原因を特定するためのWeb Inspectorでの調査の仕方などについて書かれている。
ドキュメントエンジニアリングとAPIドキュメンテーション : LINE ENGINEERING
APIドキュメンテーションについて。APIリファレンスには何を書くべきか、どのように公開するか、APIリファレンスの効率的な作成方法などについて書かれている。
社内勉強会TechLunchで Badging API について発表しました : Medley Developer Blog
Chrome 73からOrigin Trialsとして試験的に利用可能なウエブアプリのアイコン上にバッジを表示できるBadding APIについて。PWAとしてインストールしたアプリにバッジが表示できる。
スライド、ビデオ
iPhoneでFeliCaを読み取ってみた : Speaker Deck
iOS 13のCoreNFCでのFelica情報の読み込み方について。読み込み手続きのフロー、必要なplistの設定、実装方法、読み込みを楽にするため作成したライブラリNFCReaderについて書かれている。
Oracle jdk 20190827 - 今、あらためてOracle提供のJDKを語る : SlideShare
OracleのOpen JDKバイナリとOracle JDKバイナリの違い、Oracleが提供する有償Javaサポートの内容と価格がまとめられている。
宣言的UI : Speaker Deck
宣言的UIとは何か、状態管理の考え方について、アーキテクチャの考え方についてなどがまとめられている。
Row Level Securityはマルチテナントの銀の弾丸になりうるのか / Row Level Security is silver bullet for multitenancy? : Speaker Deck
データベーステーブル内の行へのアクセスを制御できるRow Level Securityをマルチテナントアプリに適用した話。効率的に安全性を実現できたがコネクション管理が煩雑になる、パフォーマンスが少し悪くなるというデメリットもある。
ツール、ライブラリ
Y2Z/monolith: GitHub
URLで指定したWebページをCSS、JavaScript、画像なども込みで1つのHTMLファイルとして保存できるツール。
nushell/nushell: GitHub
Rust製のシェル。プラグインの仕組みもある。
itchyny/gojq: GitHub
jqのGo実装。jqよりもエラーメッセージが分かりやすい。
timothycrosley/portray: GitHub
MKDoccsとpdoc3を組み合わせたPython製のドキュメンテーションサイト作成ツール。
liyasthomas/postwoman: GitHub
オープンソースのAPIリクエストビルダー。Nuxtで作られている。
sharkdp/pastel: GitHub
色に関する操作(作成、分析、変換など)ができるCLIツール。Rust製。
CONNECT-platform/connective: GitHub
TypeScript向けのリアクティブプログラミングライブラリ。RxJSの代わりではなくRxJSを補完するもの。
サービス、アプリ
Tree - ツリー状に書く、マークダウンドキュメント。
ツリー構造のドキュメントをMarkdownでかけるサービス。
yamory | すべてのエンジニアにセキュアな開発を。
リポジトリをスキャンしOSSの脆弱性を検出、リスクの分類、対応方法の記録などができるサービス。
Zepel
プロジェクト管理サービス。Scrum、Kanbanにも対応している。Jira、Asana、Trelloとの比較も書かれている。5userまで無料、6ユーザー以上だと$5/user/month。